ポケモンORAS VGC2016ルール考察記事

~はじめに~
みなさんお久しぶりです
今回はパーティー紹介記事ではなく2016年のポケモンWCSのルールとなったGSルールにおいての各ポケモンの立ち位置や基本的な構築などを紹介していきます。

~GSルールとフラットルールの違い~
まず二つの違いは禁止伝説が使えること
禁止伝説が使えるということはつまりとてつもないパワーインフレを起こすということです。
このパワーインフレの影響を並べていきます。
・受け出しが効かない
半減でもごり押されます。
・一回一回の行動の価値が重くなる。
禁伝が一度行動不能になるとアド差が一気に開いていきます。
そのため、運任せだろうと相手の行動を止められる威張る等が増えます。
個人的にGSに関してはAが上がっていようがなかろうが並のポケモンじゃ耐えきれないので物理に威張るのも合法だと思ってます。
・Sラインが変わる
GSでは種族値で90~99がSの激戦区です。
S100超えのポケモンはやや有利ですね。

ここからはポケモンの紹介に移っていきます

~GS環境メジャーポケモン
まずみなさん気になるのはやっぱり禁伝ですよね!
というわけで対策必須な環境トップの禁止伝説を先に紹介しちゃいます。

採用率ナンバーワンのポケモンで地面炎という強力な複合タイプとGSルールを象徴する特性の一つ、おわりのだいちを持っています
型も豊富で基本的な物理型だけでなくゲンシグラードンミラーを意識した特殊型も存在し通常のポケモンで対抗するのはまず不可能と言っていいでしょう
また、カイオーガと違い、天候を取られても地面技を通すことができるのも大きな強み
技構成は物理はだんがいのつるぎ、ドラゴンクロー、まもる、炎技(大体オバヒ) 特殊はだいちのちから、りゅうのはどう、まもる、炎技(大体かえんほうしゃ)という構成がメジャーです
鬼火等での誤魔化しも効かないですが天候を取ってしまえば水4倍という痛すぎる弱点が露出します
また特殊耐久はやや低め(とは言ってもH100 D90だが)なので高火力の特殊技ならば大きく削ることが出来ます

もう一つのゲンシカイキ
グラードンと対になるはじまりのうみを持っていますがこちらは天候を書き換えられたとたんに大きく弱体化します。またグラードンと違い、攻撃種族値150を生かせるような技をろくに覚えません(じしんがあるくらい)
カイオーガを使うメリットはその爆発力です。
グラードンの天候は防御用に扱われるのに対し、C種族値180からタイプ一致の水技を2.25倍で出すことのできるパワフルな天候です。グラードンもC種族値150からオバヒ等を繰り出せますが威力110の範囲技があるカイオーガには破壊力では大きく劣ります。
技構成はまもる、こんげんのはどう、冷凍ビーム、@1がメジャーでパーティーによってラストがしおふきだったりかみなりだったりします。
対策としてはやはり天候を奪うこと。
裏からゲンシグラードンを投げれば解決しますがもしゲンシグラードンがすでに場にいる状態でカイオーガを出されるとほぼ確実に一体、ひどいときは2体犠牲にしないと止めれないので気をつけましょう

禁伝のメガシンカ
天候変化特性デルタストリームを持ち飛行版インファイトガリョウテンセイを持っています。
メガレックウザの特徴としてはまず道具を持てるメガシンカということ
これがほんとに大きく単純スペックではグラードンカイオーガを軽く超えます
禁伝には珍しい高速アタッカーで先制技の神速を持っているのも特徴の一つ
単純なアタッカーも積みアタッカーも存在するのでやや型が読みづらいのもあります
デルタストリームは火力を上げる効果がない上無効ではなく半減ですが代わりに半減範囲が非常に広いためボルトランド等飛行タイプのスペックを上げることもできます
技構成はガリョウテンセイ以外は型によって採用する技がバラバラですが鋼に対しての打点であるじしんかオーバーヒート、どちらかは大体持ってると思われます。
対策は高速ポケモンで高火力の龍かフェアリー技を叩き込むこと
こちらはゲンシカイキ2体よりは馬鹿げた耐久ではないので高火力弱点なら倒すことができます

ゼルネアス
カロス禁伝で最強の専用積み技ジオコントロールを持っています。
シンオウ3龍の立場を無くした張本人でフェアリーの通りがいいパーティーはこいつ一体であっさり壊滅します。
また、S種族値99という禁伝ライントップのSも強さの一つです。
技構成はまもる、ジオコントロールマジカルシャインムーンフォースとすべてフェアリー技の構成がテンプレですが+2オーラムーンフォースは半減でもとてつもない負担になるので要注意
さらにジオコン型を逆手に取ったメガネ型も存在するので気が抜けません
対策としては上からパワハをはたきおとしちゃうこと、物理の高火力鋼を置いて積ませないようにすることです

上記のポケモンよりは数が少ないですがかなり強力なポケモンです。
このポケモンの強みはダークオーラ込みのイカサマでホウエン伝説を大きく削れるというところです。
さらに先制技のふいうち完備で何かしら仕事をしやすいです。
欠点はゼルネアスの存在
100%勝ち目がないのでおとなしく鋼に任せましょう。
技構成のテンプレはちょっと分からないです。申し訳ない...

次はメガシンカ枠の紹介です
正直メガシンカでもまともに禁伝に対抗できるのはごくわずかです。

ガルーラ
レートでもいやというほど見たであろうメガガルーラはここでも通用します。
相手をけん制する猫だましを持ち、S100から高火力の捨て身タックルを叩き込めるのは大きな利点です。
ただし、伝説と真っ向から戦うためレートのように長持ちしません
残りHPを常に確認し切るときは潔く切るということを忘れずに

GSで最近流行し始めたポケモンです。
メガレックウザに上から流星群を撃つことが出来、グラードンに威嚇込みで有利に、カイオーガとゼルネアスは単体で勝つことは難しいが捨て身で大きく削れるため横のポケモンが範囲技を持っていればかなり有利です。

カイオーガのおとも
ゼルネアスやボーマンダに強くトリックルームとの相性が最高です。
グラードンカイオーガ相手は厳しいですがカイオーガと組ませることで相手のカイオーガをじゃれつく+こんげんのはどう圏内に入れることが出来、グラードンとは天候合戦に持ち込めます。

ここからは一般ポケモンです。
GSルールでは禁伝やメガシンカをサポートするためのポケモンが主なため、単体が強力でもサポート技を持たないポケモンは敬遠されがちですがゼルネアス対策だけはここでどうにかするパーティーも存在します。

GSルールの超火力を乗り越えられる数少ない低速ポケモンです。
トリックルームをはじめ火力をさらに化け物にするてだすけ、特性を入れ替えるスキルスワップなどゲンシカイキをサポートする技のオンパレードです。
置物にされやすいという欠点はゲンシカイキの火力で相手ポケモンをすべて潰してしまえばいいという謎原理でカバーできます
というか実質禁伝とメガシンカでしかまともに戦わないのがGSです。

ねこだましいたずらごころアンコールが出来るポケモンで性質上超火力を叩き出す禁止伝説とマッチしてるためGSではかなり人気のポケモンです。
ねこだましとアンコールのほかには安定のまもる、相手の補助を止めるちょうはつ、ワンチャンを作り出す威張るが人気です。

高速サポートでゼルネアスに強く、ねこだましで止まらないという点が評価されてます。
技は禁伝相手だろうが半分削れる怒りの前歯、S操作の追い風、補助を許さないちょうはつ、みんな大好き威張るが人気です。

ゼルネアスに強いワイドガード持ちです
ゼルネに勝つため型は基本的に両刀か物理型の2択で特殊で身代わりするギルガはまずいないといってもいいです。
またギルガ自身はグラードンに弱いですが裏にカイオーガがいるならワイドガード+横をカイオーガバックでかなり安全にカイオーガを出せます。

このポケモンに関してはGSルールではレートより評価が下がっていますが元のスペックが高いのでここでも活躍できます。
グラードンに非常に強く出れて、GSでは使うポケモンが限られているいわなだれも無理なく採用できます。
はじめに書いた通り一回一回の行動が大きいので怯みが狙える雪崩は強力です。
また、なりきりでカイオーガをサポートする型も存在します。

一体止めるだけでも強いルールなのに2体止めれたらそりゃ強いよな()
元々の耐久がゴミなため火力云々はもはや関係ありません。
構成はレートでもよく見るテンプレが多いですがスキルスワップやなりきりが入ってるのもちらほら


~基本的な構築~
大体のポケモンの紹介をしたところで構築の説明に移ります。
対面系の動きが強いルールですが天候の取り合いが発生しまくるのでサポートポケモンをクッションにする、まもるで防ぎつつ交換のタイミングを伺うといった行動も必要で奥が深いです。

グラカイスタンダード
ゲンシカイキの圧倒的なパワーで制圧していく基本的なパーティーです。
合計種族値が非常に高いですが天候合戦になるので交代戦のスキルは必要です。

グラゼルネ
ゼルネのジオコントロールグラードンがじこあんじして暴走していく構築です。
性質上グラードンは特殊型になりますが単体スペックも高い2匹のためじこあんじを入れない偽装の形を取るのも強力です。

ゼルネ積み構築
このゆび要員を用意しゼルネアスでの無双を目指していく構築です。
1ターンの猶予があれば鋼にも勝てちゃうゼルネアスのスペックを最大限に利用した構築ですがだんがいのつるぎ持ちのゲンシグラードン等範囲技持ち相手は何か工夫が必要です。

オーガレック
カイオーガを主軸としたパーティーに多い並びでSを振ったカイオーガがよく使われます。
まず初手でカイオーガとフェアリー、龍技を誘いづらいポケモンを投げ、横をレックウザにバックしつつこんげんのはどうを撃つことで相手のゲンシグラードンを誘いつつ処理し次のターンメガレックウザで攻め立てる体制を作り上げます。
エアロックやデルタストリームはカイオーガの火力が失われますが安定性が増すので上手く使い分けれると強力です。

レック積み構築
ゼルネ積みのゼルネをレックウザに変えたもの
この指要員はデルタストリームを共有できるトゲキッスが有力でゼルネに比べメガシンカ枠を使う上範囲技が不一致技だがガリョウテンセイの火力は半減すら余裕で吹き飛ばすもの

~最後に~
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が少しでも参考になっていただければ幸いです。
ですがここで紹介したのはメジャーどころのポケモンの一部にすぎませんしまだまだGSルールにはいろんな可能性があります。
明らかにパワーのおかしいポケモンをどうメタるのか、そして相手のメタを潜り抜けどう禁伝達を動かすのか、そういう一種のメタゲームを特化させたようなところがこのルールの見どころじゃないでしょうか。
また質問や意見等ございましたら@koota488にリプなりDMなり飛ばしてください。
ではこの辺で失礼させていただきます。みなさんWCSに向けて共に頑張りましょう!