ポケモンバトルロードグロリア2017 優勝構築 PUNCH☆MIND☆ミミシルヴァ
パンチマインドミミシルヴァ
こんな感じだったっけ...?
-はじめに
はじめまして、KOOTAと申します。
勝ち筋が多く、多彩な戦術が楽しめる構築となっているので最後まで見ていただけると嬉しいです。
-構築経緯
追い風構築が環境に出てきて素早さ勝負になりやすくなったためトリックルームを軸とした構築にしようとしたのがこの構築を作ろうとしたきっかけです。
しかしトリル始動筆頭であるポリゴン2は汎用性が高いために多くのプレイヤーが対処ルートを確立しているだろうと考えました。
今まで「ミミシルヴァ」という並びがあるとは知っていてもほとんど見ないであろう並びゆえにノーマークのプレイヤーが多いと踏んでこの2匹から構築作成に入りました。
最初にシルヴァディが繋ぐ先のトリルアタッカーを用意する必要があるのでこれを考えたところ
・強力な範囲技
・非トリル下でも動かせる耐久力
・やっかいなきあいのタスキ潰し
をこなすことが出来るギガイアスが無難だと考え採用しました。
またバトルロードグロリアラストチャレンジ及び全国大会はBO3のため柔軟に動ける手段を用意する必要がありました。
そこでギガイアスの汎用性の高さを利用しミミシルヴァとは全く別の勝ち筋を用意することでBO3に対応していくことにしました。
よって「まもる」の採用を控え、大量の強行突破手段で勝利をもぎ取っていく構築に纏まりました。
ただし選出画面の時点でやることがバレバレでは意味が無いので汎用性の高いポケモンを残りに選びました。
最後の枠は非常に悩みました。最初はエレキシードミロカロスを採用していたのですがカミツルギに大幅に削られてしまう上、ポリゴン2+ギガイアスの並びに実は大して強くないことが判明してしまったのでこれの並びをコケコと並ぶことで対処でき、かつカミツルギに対して高確率で行動できるガブリアスを採用することにしました。
-個別解説
持ち物:こだわりスカーフ
特性:ARシステム
性格:ようき
努力値:H4 A252 S252
実数値:171-147-115-103-115-161
この構築のメインギミックである爆発要員です。
ただし火力は結構ギリギリで中耐久のポケモンは微妙に耐えてしまうことが多いので要注意です。
最速フェローチェに抜かれては困るので配分は陽気最速ASぶっぱ。
「すてゼリフ」は「だいばくはつ」しても一体も倒せないと踏んだ時に火力を削ぎつつギガイアスに繋ぐことができます。注目すべきポイントはシルヴァディが残るという点でトリックルームが切れた後に削り役や火力を下げれるクッション役として役割を持つことが出来ます。
一応「すてみタックル」も覚えますが生き残る時は反動を受けたくないと感じたので「おんがえし」、「やつあたり」を推奨します。
持ち物:フェアリーZ
特性:ばけのかわ
性格:ようき
努力値:H4 A252 S252
実数値:131-142-100-×-125-162
この構築のメイントリル始動です。
残りの技は無難に「じゃれつく」と「かげうち」を採用しました。
持ち物:こだわりハチマキ
特性:すなおこし
性格:ゆうかん
努力値:H252 A252 B4
実数値:192-205-151-×-100-27(素早さ個体値0)
メイントリルアタッカーです。
こだわりハチマキを持つことで相手のポケモンを一気に削ることができます。
またメインウェポンは「いわなだれ」のため怯みの追加効果付きです。
みなさんご存じの通り命中すればどちらかが怯む確率は51%、それが「こだわりハチマキ」により実数値307からタイプ一致で飛んできます。自分でもこんな不穏なポケモン相手にしたくないです。
カプ・コケコ
持ち物:とつげきチョッキ
特性:エレキメイカー
性格:おくびょう
努力値:H236 B4 C100 D68 S100
実数値:175-×-106-128-104-179
とってもかっこいい真っ黒なコケコ。
残りはCに振りました。
持ち物:ソクノのみ
特性:ビーストブースト
性格:ひかえめ
実数値:201-×-124-149-127-102
ようやく「まもる」の文字が出ました。
知ってる人は知ってるかもしれませんがかなり長い間愛用しているテッカグヤです。
威嚇に誤魔化されず、安定した打点を持つために特殊型で運用していて、ソクノのみを持つことで電気タイプの前で強気に動かすことができます。
技:まもる つるぎのまい じしん ほのおのキバ
特性:すながくれ
持ち物:ジメンZ
性格:ようき
努力値:H76 A172 B4 D4 S252
実数値:193-172-116-×-106-169
恐らくVGC2017史上、1、2位を争うレベルに不穏なすながくれガブです。
当初は普通にさめはだを採用していたのですがさめはだが機能するのがカミツルギの「きあいのタスキ」を潰すくらいだったのでそれなら勝ち筋に繋がるすながくれを採用しようと考え、ラストチャレンジ前日に急遽すながくれガブリアスを用意しました。
回しました。
技は「まもる」「じしん」は説明不要の技としてカプ・コケコの「フリーフォール」と合わせてジメンZでポリゴン2に勝つために「つるぎのまい」、最後にワイドガードテッカグヤで詰むのを避けるためほのおのキバを採用しました。
-メジャーな構築に対する選出と立ち回り
このVGC2017というルールは人により構築に入るポケモンが変わりそれによりこちらの選出も変わっていくので基本選出を3つほど作ってあります。
なのでこの3パターンから相手の構築に刺さってそうな1つを選んでください。
基本選出
①
相手の構築に高速ポケモンが多いと見たらこちらの選出です。
基本的に初手だいばくはつかすてゼリフかです。
だいばくはつを押したらトリックルーム中に倒しきるくらいの覚悟で行動していきましょう。
②
先発 ガブリアス カプ・コケコ
相手の構築に高耐久のポケモンが多いと見たらこちらの選出です。
初手フリーフォール+つるぎのまいで強行突破を図ります。
③
先発 カプ・コケコ ミミッキュ
一番柔軟性のある選出です。どっちを選出したらいいかわからない時はこっちを選出すると何とかなることもあります。
ただしカミツルギが尋常じゃなく重かったりするのでしっかり相手の選出を読んだ上でこの選出をしましょう。
-印象に残った試合の立ち回り
ここは見てた人も多いであろうグロリア全国大会の決勝、DJ君との対戦を解説しようと思います。
1試合目
2試合目
解説
1試合目
6ターン目
7ターン目
仕方なくギガイアスを投げすながくれゲーに持ち込んでいく。
8ターン目
2試合目
1ターン目
2ターン目
3ターン目
ポリ2の冷凍ビームがギガイアスに入り1/4ちょっとのダメージ。
4ターン目
ギガイアスが出てくる
5ターン目
6ターン目
カプ・レヒレが出てくる。
7ターン目
ギガイアスを出す。
8ターン目
ガブリアスを出す。
ガブリアスには当たらなかった▼
全力で喜びました。
ここで降参をいただきました。
-総括
前回のバトルロードグロリア全国大会は2-3予選落ちという悲しい結果に終わってしまったので今回かなり運に助けられたこともありましたが優勝という実績を残すことができ、非常にうれしかったです。
ここまで見てくださったみなさん、ありがとうございました!
最後にジャパンカップの前に運要素が強すぎる不穏な構築投下してしまってごめんなさい!
-その後
と、ここまでが今までAMALGAMEに掲載していた文章そのままになります。
今回はVGC2017も終わってしまったことですし、ここからはこの構築、自分のその後を話してついでに自分のVGC2017というルールの締めも行なっていこうと思います。
・グロリア終了後
みなさんまず知ってると思いますがこの構築は日本で自分以外に愛用しているプレイヤーはほぼいません。というか見たことありません。
まあ構築記事をAMALGAMEに書いた時には「この構築が流行ることはないだろう」とは思っていました。というのも日本人が得意とするプレイスタイルに合っていないと感じていたからです。DJ君の構築の方が流行ると思ってました。
ちなみに海外では一部使ってくれていたプレイヤーもいたようです。たださすがにWCSまでミミシルヴァは生き残っていなかったようです。
・JCS付近
自分一人で構築を改良するにはかなり大変なのでこれ以上開発が進むことはありませんでした。なのでJCSまでに新しい構築を作ると決めて、実際に1つ作成しJCSに臨みましたがプレイングが追い付かずに惨敗という結果に。
二日目以降はプレイングが慣れているこの構築を使っていましたが基本的にカミツルギの処理をシルヴァディのスカーフかえんほうしゃで焼き殺す方法に頼っている節がありました。情報を知っててそれが通じない相手が増え、負けることが非常に多かったのを覚えています。世界への夢はここで途絶えてしまいます。
・JCSライブ大会終了後
実はこのあとにスキルスワップカプ・テテフ+ドーブル+ジュナイパーといった構築を作っていました。完全に遊ぶ用です。突発大会とかにはこの構築で出ていたこともあるので知っている人は知っているかもしれません。
しかしこの構築それなりに勝てはするのですがあんまり好きじゃないと。S操作も絡めたテテフライドバージョンも作りましたがなんか違う。自分のプレイングも馴れてないし。そこでこの構築を解散。ただそうなると数々の強者と戦える突発大会に出る構築がなくなるわけですが新しい構築を作るより思入れの深いミミシルヴァを使いたくなったためミミシルヴァを再び使うことに。
以降今までとはまた違った選出パターンも多く生まれました。
例えば
これは今まで噛み合いがあまり良くなくカミツルギがどうしても重い時以外は避けてきた選出です。
しかし気づいている人もいるかもしれませんが初手スカーフすてゼリフでギガイアスを投げることで真っ先にすながくれを起動出来るわけです。火力も削がれるのでガブを倒すのに時間がかかる、その間にこっちは再びシルヴァディを投げてスカーフ雪崩の要素も追加できると完全に運に任せる動きが可能になります。参加してた大会がBO3という1本は落としても大丈夫な形式だったからこそ取れる運ゲー選出なわけです。
こんな感じで若干ですが新しい発見もあり、大会やWCS参加者の調整のフレ戦等はほとんどミミシルヴァで行ってきました。参考になることはほとんどなさそうでしたけどね、ミミシルヴァだし。でも、自分個人の感想としてはとにかく楽しかった。
・現在
ちょっと全国ダブルで遊んでいたくらいであんまりポケモンの対戦はやっていません。たまにやりたくなったときにやったりはしますが多分自分と同じような人もいるのではないでしょうか。
振り返ってみるとこのルール、楽しかったなと。大舞台で結果を出すことができた、それによって自分という存在を認知してくれた人が増えてくれたこと、本当に嬉しかったです。日本に限らず海外の方からもSNSで話しかけてくれるようになったのは今までからは考えられないですね。英語ができないので言語の壁には少し困りましたが。しかし、やっぱりWCSに参加することができなかったのは悔しいという気持ちも大きいです。アナハイムの会場で戦いたかったし、応援もしたかった。心から祝福してるのに直接言えずに「ウォルフォンさんにDay2おめでとう!って伝えてもらえますか?」って頼み込むの今思うと本当むなしいなって。
そんな嬉しさも悔しさも全部詰まった思い出の深いルールとなりました。
思い出深くなかったらそもそもこんな記事書くこともなかったでしょう。
・これから
とりあえず次のVGCが始まるまではほぼ休止状態、軽く遊ぶ程度になると思います。(2か月程度の間ですが)
ただ、グロリアで少し名が売れたとはいえそれはその日運が良かったから勝てたわけでまだまだ強者というには程遠い実力だと思っています。
なので少しずつでも実力を磨いていき、VGC2018が発表されたら今度こそWCS目指して頑張りたいと思います。
それではみなさん長いのにここまで見てくださってありがとうございました!